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らんちゅうの見所!「肉瘤(にくりゅう)」の付き方をスケッチを交えてご紹介

要点:金魚の有名な特徴である「肉瘤(にくりゅう)」は頬骨に沿って発達する「フンタン」と頭上に向かって発達する「カシラ」の2パーツに分けられます.

どちらの発達が優勢かで「高頭(こうとう)」「龍頭(たつがしら)」と呼び名が分かれ,それぞれ描き方も変わりますので解説します.

肉瘤とは

素赤のオランダ獅子頭.この唯一無二の迫力は肉瘤にしか演出できない.

肉瘤(にくりゅう)とは,主に金魚の頭に発生する柔らかい肉の突起で,らんちゅうオランダ獅子頭のような,その発達のために特別に品種改良がされた品種があるほど見ごたえのある部位です.

構成成分がタンパク質と脂肪であるため,こうした成分を多く含み,消化性を高めた肉瘤金魚専用の餌の販売があります.

肉瘤金魚以外の品種でも,長く飼い込まれた一部の個体では肉瘤によるうっすらとした隆起がみられます.

肉瘤を鑑賞する金魚のような迫力は出ないとはいえ,これまでの飼育の思い出と相まって,人間のほうれい線のような哀愁ある表情を演出しこれもまたかわいらしさにつながります.

顔の肉の異常発達だから無秩序に肉がわく,というわけでもなく,一定の法則性があり,それに沿ったアタリを取ることでよりリアルな絵に仕上げることができます.

肉瘤の部位

肉瘤は顔面の皮膚から発展して隆起するため,その土台となる骨格が大きな部位分けの起点となります.

カシラ

頭上に発達する部位で,肉瘤のうちこちらが優位に発達するものを「高頭(こうとう)」と呼びます.

品種や個体によって,シャボン玉のように一つの球状に発達するもの(高頭パールなど),左右に2つの球状に発達するもの(浜錦など),積乱雲のような凹凸の多い発達をするもの(丹頂など)などバリエーションがあります.

フンタン

顔がよくできた協会系ランチュウはフンタン優勢,龍頭(たつがしら)の代表例.

目の下の骨に沿って発達する部位で,これに沿って目の下を抱え込むように肉が盛り上がります.ここが強く出る顔つきは鼻先が豪快に盛り上がる形から「龍頭(たつがしら)」と呼ばれます.協会系のらんちゅうのほか,この顔つきの金魚をインターネットで求める際「鬼フンタン」で検索するとよく絞り込み出来ます.

目周り

身近で流通しているほとんどの黒らんちゅうは,2cm大のサイズの時点で目がどこにあるのかさっぱりわからない.
この記事で解説したフンタンとカシラの間に黒くつるりとした丸があり,これが黒目である.目周りの肉瘤が
金色の虹彩を覆い隠して見つけづらくしているわけだ.成長の過程でこの黒目までふさがることも度々ある.

目のある場所を周囲から絞り込むように発達する部位で,中国系の丸っこい体つきのらんちゅうに見受けられる部位です.発達する方向から,早い段階で金魚の目の虹彩を覆い隠し,目が黒い点のようになります.発達スピードが速いと目全体を覆い隠してしまいます.

黒らんちゅうの他の身近な例でいえば,”ひかり ランチュウベビーゴールド”のパッケージを飾るらんちゅうがある.

肉瘤の描き方

肉瘤なし

肉瘤のない金魚は普通鱗の個体の場合,顔の骨にそって虹色素胞が分布して金属光沢を呈しているのがみられます.目の下を囲うように通る頬骨鰓ぶたを支える骨が入ればイラストとしてそれっぽくなります.

(モザイク)透明鱗の場合はこの虹色素胞がなく,エラの骨が透き通って真っ赤なエラが透き通って見えることもあります.

発達途上

肉瘤が薄く乗っかってくると顔の骨が透き通りにくくなるほか,顔の形が鋭い円錐型から丸みを帯びていきます.

肉を盛り立てていく構図としては頬骨に沿ってフンタン,頭上で肉が乗る(品種によって水泡状のつるりとした形だったり積乱雲のようなモコモコだったり)カシラ,品種によっては目周りに加えて,くちばしの直上は餌食いの時よく稼働するため,どんな品種でも肉が盛り立てられることはなくつるりとしています.

完成

肉瘤に厚みが出てくるとフンタンの盛り上がりに合わせて目の下側が隠されていきます.肉瘤がよく出てきたらんちゅうなどが下を向いているように見えるのはこのためです.

正面から見るとカシラとフンタンの段差がはっきりしてきますから,ここも欠かさず描くとイラストとして効果的に思えます.

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