黒ちょうちんパールのイラスト「魚提灯」のメイキングを作者が解説

要約:黒のちょうちんパールをモチーフにしたイラスト「魚提灯」をイラスト制作アプリ「MediBang Paint」を用いて作成します.コンセプトや黒体色特有の魅力をいかに引き出すか考えながら進めていきます.

事前情報

用途

このイラストはグッズ作成できるオンラインサービス「SUZURI」にて活用する,壁紙として当サイトで配布するなどの用途で用いるために作成することとしました.

そのため,キャンバスサイズをAndroidスマホの画面比率である19.5:9となるよう,1950×900でイラストを作成します.

また,より分かりやすい構図で幅広く意匠が伝わるよう構図設計を考える必要が出てきます.

ちょうちんパールとは

ちょうちんパールとは云わば「フナ尾ピンポンパール」の通称です.

たいてい開き尾(尾びれが左右について3つ尾・4つ尾となっているもの)がスタンダードながらフナ尾となった品種は,規格外品という意味で「おたま」と名につくのですが(おたまらんちゅうなど),ピンポンパールの場合は,上見すると薄いフナ尾が丸い胴体をさらに強調しますから,その様子が吊り下がった提灯を彷彿とさせるわけです.

金魚の黒体色

金魚の黒体色のうち,黒出目金のようなマットな質感で金魚の体全面を覆うようなものは粘膜に黒い色素が出たものです.実際,こうした体色の金魚は体に擦り傷ができると鱗の金色が見えるようになります.

このため黒い鱗の照り返しは,普通鱗のような金属に似たきらめきというより間接照明のような柔らかな光となるわけです.黒という明るさとは無縁の色合いでありながら,提灯のような柔らかい光をもつこの鱗は,この比喩に持ち出すと面白いモチーフのように思われました.

制作の過程

ラフ

単体でも十分提灯に見えるちょうちんパールですが,単なるちょうちんパールのスケッチと誤認されないよう,水草で持ち手の形をなぞり提灯の雰囲気を強化します.この時点で夏のイメージや提灯の比喩を強化するべく,背中に色反転した「祭」の文字を付けるアイデアはありましたが,うまくいくかわかりませんでしたので未記入です.

線画

基本の体色に合わせて,黒く塗りつぶしたところに白で線画を引くという方式で描き進めていきます.丸い胴体に押し出された鰓ぶたなど,ピンポンパールらしい特徴を抑えるほかに,鱗の並びについても意識したいところです.

金魚の胴体は腹と背中の二段構造で,上から見て段差が分かるようになっています.この段差を表現するために鱗の幅を気を付ける必要があります.

らんちゅうや琉金のようにこの段差がはっきりとしている場合は加減を考えずに幅をしっかり狭めればそれっぽく見えるのですが,ピンポンパールは全体的な丸みが失われないように緩やかに幅を狭めていく必要があります.

演出

試しに色反転させた「祭」の字を挿入していきます.まずバックアップがしやすいようにイラストを構成するレイヤーをフォルダにひとまとめにして複製します.

祭の字を分かりやすい色で描いたら自動選択ツールを選択してからタップし,祭の字の範囲が選択された状態を作ります.

続いて複製したフォルダを統合したレイヤーを選択して,右端3連点のメニューをタップすると「フィルタ」というメニューが出ます.フォルダ統合を行ったのはこのメニューがレイヤー限定のためです.

今回はしたメニューから「色反転」を選択します.

祭の字の範囲だけ色反転されたイラストが出力できました.

完成!

壁紙は下よりダウンロードできます.グッズに関してはこちらよりご覧ください.

類似投稿

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です