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特徴的な輪郭が独創的!パールスケールを持つ品種5選

要約:金魚の一部品種は鱗中央部に石灰質がたまる体質のものがいます.

こうしてできた鱗をパールスケール(珍珠鱗‐チンシュリン)と呼び,長く鑑賞するために様々な注意が必要です.

パールスケールを持つ品種の金魚として「ピンポンパール」「出目ピンポンパール」「高頭パール」「浜錦」「穂竜」を紹介します.

パールスケールとは

珍珠鱗(チンシュリン)とも呼ばれ,中央部に石灰質が蓄積し,独特な盛り上がりを見せる一部品種の金魚が持つ鱗で,通常は中央に一つの山,側線の通る鱗では側線によって二つに山が分かれる場合があります(成長の末サイズがソフトボール大にもなると側線の有無かかわらず一つの山になる場合が多いようです).

成長とともに発達していく部位ですから,ほとんどのピンポンパールが体長1㎝ほどの褪色の時点でつぶつぶしているにもかかわらず,「ピンポンパール」と記載があり,それなりのサイズがありながらつるりとしているという個体も,飼い込んで気長に面倒を見てやるうちにパールスケールが育ち,おなじみの姿となるということがあります(また,こうした個体のほうが体質が強い印象があります).

上記2画像が同一個体であることからも,パールスケールが成長するものであることがわかるかと思います.

パールスケールを持つ品種を飼育したいという方は,はじめからパールスケールが出来上がっている個体に挑戦するのも面白いですが,特殊な形状である分体質が弱い場合も多く,このようなデビューもありなのかもしれません.

パールスケールは一度剥がれると石灰質蓄積のない初めの段階からの再生となりますので,まばらな印象となってしまいます.

また,生まれたての頃より成長が緩やかな段階からのスタートとなりますので再生ペースも遅く,「再生しない」と言い切るサイトもあるほどです.

そのためうろこがはがれることの無いようレイアウトに気を付けたり,用があって触るときも手のひらに軽く載せる程度にとどめるなどします.

混泳時の注意点

パールスケールを持つ品種は概して,球状ともいえる,他品種と一線を画した丸い体格を持ちます.

琉金などと大差ない三角錐型の頭(品種によって出目や肉瘤がついてくる)とあまりにも対照的で,魚の頭がモヤモヤボールから突き出たようです.

この体型から,対抗意識の強い金魚と同居すると,一回りほど小さい相手からも玉遊びのようにゴロゴロと転がされ翻弄される場合があります.

むろんストレスやケガのもとですから,性成熟したオス(胸びれや鰓ぶたに白い粒があり,他金魚の尻を嗅ぎまわる(追尾))やその他気の強い金魚との同居には注意が必要です.

パールスケールを持つ品種一覧

ピンポンパール

典型的なパールスケールの品種で,ピンポンの名の通りほぼ球体の胴体に,色は明るいオレンジ色と白の更紗柄が一般的で,色までピンポン球といったところです.

その愛くるしい見た目によるあまりの人気から,ホームセンターなど一般的な店にまで流通する場合がありますが,本来飼育難易度の高い体質の弱い金魚ですから,他の品種よりしっかり衰弱している可能性があり,水質と水温に細心の注意を払ったトリートメント,水質/水温合わせで迎え入れる必要があります.

出目ピンポンパール

ピンポンパールに出目金のような飛び出た眼球がついたものです.

とてもかわいらしいですが一般的なペット用品店に在庫がある可能性は低く,近所の金魚屋に問い合わせて在庫確認をしてから買いに行くのが効率的と思われます.

高頭パール

ピンポンパールのカシラにシャボン玉のような球体一つの肉瘤が発達します.

上見すると,とげの生えた団子とつるりとした団子がヒレを生やして2つ並んで泳いでいるようです.

浜錦

普通鱗(グアニン結晶を持つ虹色素胞が裏打ちされ,金属に似た光沢をもつ鱗)と左右に並んだ二つの球体上の肉瘤が特徴とされていますが,そもそもパールスケールのため透明鱗との判別がつけづらく,その上透明鱗にしか見えない個体も流通しており,こうした場合肉瘤の形で浜錦か高頭パールか分類するようです.

また,肉瘤の形の由来についても情報が錯綜しているようで,

浜錦が水泡眼の交配によって作られているため両側の水泡が上に上がってひっついたということのようです。

https://petspace.jp/column/2022/03/04/8168/ ”PetSpaceGyoen”より”【金魚コラム②】金魚の品種がややこしい件■輸入金魚のネーミングがよくわからない…”(最終確認日:2025/08/21)

という説がよくあるようですが,

愛知県蒲郡市の養魚家・渡辺茂夫氏が繁殖することになったが、その中から出現した頭部の肉瘤が水泡状に発達する個体を選別・固定化したものが「浜錦」(高頭パールと水泡眼を交配して作出されたと表記している場合もあるが、それは間違いらしい)。

http://www.sakura-nishiki.com/kingyocatalog/hamanishiki.html ”金魚カタログ”より”浜錦”(最終確認日:2025/08/21)

とのことです.

水泡眼の眼下水泡は眼球の角膜が肥大化したリンパ液だまりとされています(水泡眼の目をよく観察すると,直下の水泡に張り付くような形で黒目が乗っていること,つまり眼球の一部が特徴的な水泡となっていることが分かります).

この水泡が頭上に来るとなれば眼窩の骨が妨げとなり,頭蓋骨の形が大きく変化しない限り不可能である(それにしては顔面や眼球が奇特な形をしていない)ことから,後者のほうが説として説得感があるように思えます.

穂竜

青灰色と黄色の柄を持つパールスケール高頭出目の金魚で,赤穂市の竜眼,という意味で「穂竜」との名づけになっております.

青っぽい体色のパールスケール金魚という独自の華やかさを持ちます.

黒/赤/白/黄色/青/紫などが入り混じる五花竜など,色柄に変わりのある穂竜を「変わり竜」と呼び,穂竜愛好会にて規定されております.

変わり竜は、穂竜から派生して創り上げられた物です。その基準は、穂竜愛好会会則 「第4章 審査規定」 に記されております。

なお、「変わり竜」が正式名称であり「変り竜」は当会と関係ない魚です。

https://horyu-aikoukai.jimdofree.com/%E7%A9%82%E7%AB%9C-%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8A%E7%AB%9C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/ (”穂竜愛好会”より”変わり竜について” 最終確認日:2025/08/18)

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