ドラゴンスケールらんちゅうのイラスト「竜の卵」のメイキングを作者が解説

要約:ドラゴンスケールらんちゅうをモチーフとしたイラスト「竜の卵」を,デジタルイラスト作成アプリ「MediBang Paint」を用いて作成します.ドラゴンスケールとは何か,構図やディテールの意図などを踏まえて解説します.

事前情報

用途

グッズ作成オンラインサービス「SUZURI」で使用するほか,SNSサービス「Instagram」にてタイムラプス動画を投稿しようと思っていましたが,MediBang Paintのタイムラプス録画はどうもCLIP STUDIO PAINTとシステムが違い,録画がとれていなかったようです.CLIP STUDIO PAINTの親切設計が恋しいですが,まあ無料ソフトなので使う側で慣れて対応することとしましょう.SUZURIでのグッズ作成は無事完了したので,ご興味ございましたら上画像からご覧ください.

ドラゴンスケールとは

ドラゴンスケールとは通常よりうろこが大きく,不揃いに発達する一部金魚の形質です.一般的な品種より鱗がまばらに生えるため,隣り合う鱗と干渉して成長が抑制されるまでのスペースが大きく,形が不規則な鱗が体を覆ったり,鱗のない皮膚が露出したままだったりします.

別名の「ドイツ鱗」というのは,ドイツで食用のコイを加工しやすく品種改良する過程で鱗を無くす際,同様の鱗が発現したことからの名づけです.和金や竜眼,らんちゅうなどもこのドラゴンスケールを持つバリエーションがあり,確かな人気を得ているというわけです.

制作の過程

構図

らんちゅうは鱗の状態にかかわらず丸くて寸胴の場合が多いです(協会系のもののように,背がまっすぐ伸びて大きく育つもののあります)から,壁紙サイズの19.5:5の中に余分な空白なく収めるには胴が短すぎますので,縦に2匹並べる方針で行きます.それぞれに動きを付けるとなると互いの尾ヒレを追う太極図のような構図が雰囲気も出て無難でしょう.ドラゴンスケールのイラスト特有の昇り竜のような雰囲気とも調和します.

ラフなし・線画なし

ドラゴンスケールは鱗の1枚の中に色のグラデーションが複雑に入り,また鱗の重なりも複雑な曲線を描きますから,この様相を最大限引き出そうと思うと,鱗の1枚1枚を線画で囲うようにするとかえってノイズに感じられてしまうように思いましたから,思い切って色とグラデーションで描くこととしました.

大まかな影

らんちゅうの丸い胴体から続く尾筒と尾びれ,胴体と頭の質感の違いを大まかに輪郭にとって塗りつぶしを行います.

この際,影となる場所は大まかに濃い色で囲いバケツ塗り(体の下側や鰓ぶた付近の体側,奥側の尾びれなど)します.

鱗のディテール

重なり合った部分は影が確実にできるはずですから,まずは鱗の形状を影の色でなぞります.影の部分に関しては逆に体の色で線を引き鱗の存在を暗示します.

赤い体色のものは鱗の先端に行くほど色が薄まり光沢が強まるため,まず先端に行くにつれ色を薄めてから,光の当たる箇所をより濃い黄色で強調します.

黒い体色のものは根元にかけて淡く白みを帯びているようでしたから,その様子を描きつつ,黒が薄まり金色が出ている箇所をまばらに配置して竜の卵の雰囲気を出します.

ひれの軟条も同様にグラデーションを付け,立体感を出してヒレらしさを出していきます.

完成!

グッズに関しましてはこちらよりご覧ください.

類似投稿

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です